テネリフェ島のジャルダンラオロダヴァド植物園（ボタニコ）園長ヘルマン・ウィードゥプレイツが、イギリスのキュー王立植物園（The Royal Botanic Gardens, Kew）に提供して初めて、エキウム・ウィルドプレッティは、広く世界に知られるようになりました。1907年のことです。

ウィードゥプレイツは、当初これをエキウム・カンディカンスとして紹介していましたが、別種であったことから、彼にちなんだ名が与えられることになりました。

日本で初めて露地栽培に成功したのは、京都府立植物園であると考えられています。高林成年氏（元同園長）が1980年にコペンハーゲン大学から種子を持ち帰り栽培を開始、1982年には開花に成功しました。

1998年には、同植物園の小川久雄氏により、ＮＨＫ「趣味の園芸」（1998年5月号）にて日本での栽培方法が発表されました。

オリエンタルランドが運営する東京ディズニーシーには様々なエキゾチックな植物が植えられていますが、2007年以降、その植木のひとつにエキウム・ウィルドプレッティが加えられました。