右の写真のとおり、エキウム・ウィルドプレッティは、荒漠とした潤い乏しい亜高山帯に生えています。 ウィルドプレッティの分布帯の高度2000メートル付近では、夏季でも最高気温は15℃程度にしかならず、冬季の最低気温も氷点下まで下ることはありません。 また、開花期以降の5月から8月は乾季で、ほとんど降雨がありません。また、11月から2月までが最も降水(降雪)に恵まれるものの、月間40ミリメートル前後にとどまります。 このような気候は、エキウムを侵す疫病菌「フィトフトラ・ニコチアナエ(Phytophthora nicotianae)」の活動には適さず、結果としてエキウムはカナリア諸島の特殊な自然環境に守られて生き延びています。
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